朝ドラの法学部へ入った主人公が、「地獄へ行ってまいります!」と言ったのは、社会進出を望む女性にとっては実に正しく、女性の居場所が確保されていない場所へ、女性が社会進出しようとしたら、地獄を見ざるを得ないのは現実だと思います。
当時に比べれば、私の経験など微々たるものでしょうが、ただ、自分の本の出版後の経験のあと、大学院で心理学の講義を受けて、なるほど、人の想定と違う行動を取り続ける限り、日本ではバッシングは免れず、「成り上がり」「立身出世」が許されているのは男性のみである以上、女性がなにかを成し遂げようとしたら、いずれにせよ地獄を見るしかないのだな、と理解できました。
そこで、地獄を見るか、それとも諦めるか、の二択になるわけですが、諦めたところで、結局は、自分のしたことはすべて男性の手柄になり、「なかったこと」にされる、別の地獄があるだけなので、それなら、「オンナのくせに」とバッシングされる地獄の方がマシだな、態度を決めました。