敵基地攻撃、違憲の指摘 歴代内閣「合憲は最小限・手段ない場合」:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S15593875.html
59年3月、伊能繁次郎・防衛庁長官は、…「(敵基地攻撃は)国連の援助もなし、日米安全保障条約もないというような、他に全く援助の手段がない場合とは憲法上の解釈の設例としての話」と指摘。
内閣法制局長官を務めた阪田雅裕氏は「伊能氏の答弁は、日米安保条約がある状況では、憲法上、敵基地攻撃能力の保有も認められないという趣旨だ」と解説する。…「平生から攻撃的な脅威を与えるような兵器を持つことは憲法の趣旨ではない」という伊能氏の答弁とも相いれないと指摘する。
阪田氏は憲法論議が置き去りになっていると懸念を強める。「憲法9条に基づく専守防衛とは、積極的な攻撃能力を持たないこと。今回のような敵基地攻撃能力を保有するなら、9条改正が必要なのに、国会での議論が極めて乏しい。…憲法の規範性を回復する作業が必要だ」