日本軍は勝つために戦わなかった。大東亜戦争の目的が勝つことではなかった。
では目的は勝つことでなければ、何だったのか。
目的はなかったのである。
だから結果も何も出ないのであり、意味不明の行動、結末となるのは、合理的であり、ある意味、目的を達成したのである。
目的をあえて言葉で記述すれば「何かをすること」だったのである。何もせずに終わることなく、とにかく何かをすること、それが目的だった。やることなすことが意味不明で、やらないほうがましだったのにもかかわらず、とにかく何でもいいから動きまくろうとしたのである。
日本の重大な欠陥は、最終目的を持たずに、人々が生きており、企業が活動しており、社会が成立していることである。個人的には、生きる意味などない、動物として生まれたから、運命と本能に強いられて、生きているだけだ、と思っているから、目的などないし、わからないということに共感を持つ。
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