"こうした「妬み」の感情は、障碍者だけではなく、日々、多くの社会的弱者に向けられている。自分たちは毎日汗水流して働いているのに、遊んで生活している(ようにみえる)生活保護受給者、公共の場を我が物顔で占有し、自由気ままに生活している(ようにみえる)「野宿者」などが、攻撃対象となる。
そもそも自分たちの労働に対して支払われるべき報酬が低すぎるのではという疑問は、ここでは生じない。欲望を抑圧しながら慎ましく生きることを強いられている現代日本の市民は、常に自分たちの正当性を証明しようとしている。そこで、既存の社会システムのルールを前提にしたうえで、自分たちに支払われるべきリソースを「不当にも」奪っていると想定される、社会の(奴隷)道徳に対して従順ならざる他者が必要とされるのだ。"
「わきまえない障がい者」を叩く人たちが抱く「自由への恐怖」 « ハーバー・ビジネス・オンライン
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