「このような許しがたい、でたらめな言い訳に終始するルメイに対して、こともあろうに日本は佐藤内閣の時代、昭和39年に「日本の航空自衛隊の育成に協力した」との理由から、勲一等旭日大綬章まで贈っている。
(何ということだろう。)
東京大空襲が、災禍の歴史として語り継がれることはあっても、加害者としての米国への追求が全くなされなかったどころか、このあまりにも、あまりにも愚かな勲章授与は一体どうしたことだったのだろう。
当時、米国の極東戦略に巧みに組み込まれながら、再武装への道を歩んでいたこの国には、もはや「魂を売る」と評されてもしかたがない決断しかなかったのか。
あの隅田川に、業火から逃れるために飛び込み、あるいは生きながら焼かれていった数十万の人々を思うとき、東京大空襲は、決して忘れてはならないこの国の記憶である」
以下略