おれも言いたいんだけどね、
鳥山明はジャンプにおける多様性の旗手であり、そして大衆に阻害されたアイコンでもあったと思うのね。
人造人間編でジジイとデブを出したことについて読者クレームがついて、美青年と美人を出さざるを得なかった話って結構有名だと思うんだけど。
鳥山明自身が差別や多様性に敏感だったかと言えば逆で、家族形成などは儒教的な保守の思想があると思われるんだけど、
でもデザインの面白さについて、しわくちゃ、でぶ、女、異形、クリーチャーなど、彼はアーティストの目線で色んなものが描きたかった。この点についてオリエンタリズム(非当事者における都合の良いカリカチュア工程)であると言うこともできるけど、現代における「ステレオタイプ」の絵柄とは一線を画していたと思うんだよ。
後半、ブルマはずっとおばさんだったし、悟空以外はみんな歳をとって、ベジータなんかハゲちゃってさ。そもそもプーアルとかデンデとか、人類以外のビジュアルのひとも普通にくらしていて。
ドラゴンボール世界には多様性があったし、自由にできていればその後のジョジョがやろうとしたみたいにレズビアンなども(徐倫はホントはレズビアン設定だったんだけどジャンプじゃダメって言われてエルメェスは男に変更された)描かれていたかもしれない。残念だよ