震災からこっち、雲を掴むような夢のような話ばかりどんどん打ち上げられて、それを湯水の復興予算にあかせて実現してしまって、その後の政策検証も行われないままだから、最後の一円を使い尽くすまで、夢物語みたいな計画ばかりが続くのだと思います。
権限を持っている東京の人たちが「双葉ではこんな素晴らしい計画が!」と目を輝かせて話すのに対して、地元の人たちが、死んだ魚のような澱んだ目をしながら、顔を引き攣らせて相槌を打っている現場にもよく遭遇します。
もう少し、話している相手の表情などを観察する癖もつけた方がいいのではないでしょうか。
相手の言外の反応から真意を察するスキルは、対外交渉などでも非常に重要なんですが、日本の中高年男性の権限層は、その能力がびっくりするくらい欠落している人多いですね。
いつも、「察してもらう」ことばかりで、自分が「察する」訓練をしてきていないから、その能力が育たなかったということだと思います。