かつて初めて東京の銭湯に入った時にその熱さに驚いたが、それとは比較にならないほど熱く、場合によっては火傷する。冷やすために水を足せるようにもなっている。
蔵王温泉スキー場にも同様な公衆温泉が多くある。
こんなマニアックな世界だが、不思議なことに欧米人が多い。アジア系は少ない。
日本人だけ熱い熱いと大騒ぎしていることが多いが、欧米系は黙って黙々と湯船に浸かっており、意外にも郷に入っては郷に従えの文化がここに来る欧米人には根付いている。
暖冬の今年は夜も暖かいが、休む場所などもないので寒い年は温泉から出たら急いで着替えて-10度の中ダッシュして宿に戻らなければ風邪をひく。
だいたいは地元の老人も入りに来ていて、水を入れすぎると「ぬるい!」と怒られるところまでがお決まりである。
ここに来る者はそれも含めて楽しんで湯巡りをしている。
そんな野沢温泉は地場資本だけで成り立っているかというとそうではなく、今やこの地も資本は2割程度は外国人になっている。
宿の支配人が日本人名でも土地と建物が外国人に買われていたりもする。
ニセコのように完全に外国資本に支配されて外国の雰囲気になってしまった街とは違うし、白馬のような雰囲気とも違う。