ボロい民宿に戻ってきたが、当然日本人客しかいない。
しかしなぜか野沢温泉の飲食店街には日本人がほとんどいない。
貧しい日本人は大半が日帰りか、上述の通り格安の1泊2食付プランで泊まるか、素泊まりで宿でカップ麺をすすって缶ビールで部屋飲みをしているので、逆に夜の街にはほとんど現れない。
店に入っても、店員が全員外国人で、客も外国人。
以前はもう少し日本人店員がいたはずだが、もはや全くいなくなってしまった。
メニューも英語で、店員も英語しか話せない。
全く英語ができない日本人客が入ってきても、言葉ができないので注文もすることもできないどころか、並んでいるどこが最後尾かを確認することすらもできないので、おどおどして気づいたらいなくなっている。
ニセコほどべらぼうに高くはないが、サントリー山崎のハイボールが1杯1500円。
しかし外国人経営の店はカードが使える。
野沢温泉には13箇所の無料で入れる温泉がある。
正確には村人の有志が費用負担し維持管理している温泉で、寸志を入れる賽銭箱もあるので私はいつも最低でも100円200円は入れるようにしている。
シャワーもなく、脱衣場と湯船が同じ場所にある小屋のような温泉だが、どれも強烈に熱い。混浴はなく男女は完全に分かれている。