ビル・ゲイツが慈善活動にお金を出すのは良いことだが、自分のやり方を押しつけ数字で管理したがり、現地のニーズを聴く姿勢が乏しいと批判されている。 例えば、人口問題への取り組みで女性向けの「皮下に埋め込む避妊用インプラント」にこだわった。解除するには外科手術で取り出す必要があり、自己決定権の観点から避けたい人もいる。
(話は変わるが「慈善団体に就職するより高収入の職について積極敵に寄付しよう」と呼びかける「効果的な利他主義(EA)」コミュニティも危うい)
ビル・ゲイツは、いわば啓蒙専制君主のような存在で、まだマシな方だ。より若い世代のテック富豪はもっと危ない独裁者だ。例えばイーロン・マスク、ピーター・ティール、マーク・ザッカーバーグ、マーク・アンドリーセン。OpenAIのサム・アルトマンや、FTX創業者で金融犯罪で長期刑が予想されるサム・バンクマン=フリードも同類だ。
加速主義、長期主義、アイン・ランド、ニーチェが人気。ピンカーのいう"19世紀ロマン主義的"誇大妄想に取り憑かれた人々だ。
かれらテック富豪に共通する「気分」については記事で触れた。
OpenAI内紛劇の背後に「21世紀の優生思想」、EAコミュニティとe/accの危険性
https://globe.asahi.com/article/15087941