落ちいついて話すための場づくりは、参加者の構成からはじまりますが、加えて、議論の進め方のルールでも大きく違います。
ダイアログで用いているIDPAメソッドは、とてもシンプルで、ルールとしては、以下のようになります。
・ファシリテーターがひとつの質問を出す。
・全員が同じ時間だけ自分の意見を言う。
・ほかの参加者と直接議論はしない。
・他の人の意見を否定したり、批判したりしない
・他の人の意見を聞いたあと、同じ質問で同じように回答してもらう
これだけなのですが、さまざまなアクターが参加している場合は、とても有効なルールです。
「自由に話してもらう」よりもこのルールの方が自由に話せる人が多いと思います。
なぜかというと、フリーディスカッションだと結局、話したい人や声の大きい人ばかり話してしまうのと、遠慮して案外肝心なことは話せないものなんです。
このへん不思議なところですが、自由議論は案外、不自由だと思います。
あとは、司会者の公平性や、会議の透明性なども重要な要素になります。