リスク学会の学会誌に掲載されていた、「リスク・ガバナンス」を解説する論文を読んで、ICRPダイアログは思想的にも方法論的にも、IRGCのいう「リスク・ガバナンス」のあり方をどまんなかで採用していたことを改めて思いました。
ICRPダイアログの関係者どうしはいろんな場で交流していて、ECでの潮流を共有しているので、自然なことではあるのですが、問題は原発事故後の日本にあって、目の前で「リスク・ガバナンス」の実践とその成果を見ながら、日本での大きな流れは、「科学信仰」「専門家信仰」となり、与党の幹部にいたっては「IAEAは神」とおおまじめに言い出すに至っては、本邦の統治機構と研究世界に大きな欠陥があったとしか考えられないです。
日本人には学習能力はないのか、と考え込みました。(少なくとも自民党には、1ミリも学習能力はない。退化する能力にはすばらしく長けている。)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjra/33/3/33_R-23-006/_article/-char/ja/