「水を縫う」めちゃ良かった。ジェンダーによる役割の押し付けという抑圧への反抗が主なテーマになっているけど、終盤に提示される脇役であるくるみの、好きなことを仕事になるかどうか、お金になるかどうかに関わらず貫くという態度を読むと、もう少し大きな枠組みの問題意識の一部であって本当の主題は「人生の失敗とは何か」なのかもしれない。