ソーシャルメディアでは、お行儀よくあり続けることが美徳とされる傾向が顕著なのですが、お行儀よくしていれば、それで物事がスムーズに進むのは、平常時だけです。
災害が起きた場合、ソーシャルメディアに接続している圧倒的多数は、被災地外の人たちになりますから、平常時の感覚の人たちが、被災地の非常時の状況について、あれこれコメントする、という非常にアンバランスな状況になります。
平常時の感覚でやっていたら、非常時には取り返しのつかないことになってしまうことは多くありますが、現地にいれば、「これはやばい」と肌感覚でわかるものが、ソーシャルメディアでは、まったくわかりません。
非常時の感覚がわからない人たちが、ソーシャルメディアで議論をしても、現地の課題からは乖離していくばかりですし、その論調が施策を動かしたら、もはや被災地にとっては悲劇でしかない、と思います。