過疎の被災地では圧倒的に人手が足らないのは厳然たる事実で、そのことによって、救護活動のみならず、避難所の運営や要支援者への対応、外部との連絡などありとあらゆることがスタックしてしまっているのではないかと推測します。
道路が混雑していることは事実として、圧倒的なマンパワーの不足のなかで、多くの人が劣悪な環境に置かれ続ける被災地で、「被災地にいくな」を優先するのは、管理者側の行政の発想である、という指摘はあっていいと思います。
混乱した現実のなかで、白か黒かの答えがあるわけではなく、あっちをとればこっちがとれず、といったことは普通です。
この場合は、道路の混雑と外部支援の乗り入れがある種のトレードオフになっています。
ここで、道路の混雑を可能な限り回避しながら、人手を投入するという選択肢が提示されてもよかったのではないか、そうされるべきではなかったのか。
なぜそれがなされず、道路の混雑の回避ばかりがうったえられ続けたのか、というのが、指摘の大きなポイントのひとつではないかと思います。
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