災害のあと、生活条件のよくない被災地では人口が大きく減るのは、これまでの事例からわかっていることなので、今後、過疎地域をどう「復興」させていくのかは、非常に難しい問題になると思います。
総合的思考や論理的思考が苦手な日本人の特性として、全体の計画を立てることができず、目先の小さなことばかりに注力してパイを奪い合い、結果として全体が沈んでいくというパターンになるのが普通なので、これまでのやり方どおりにやると、一部には過剰にハコモノ投資して謎のきらびやかな施設がアンバランスに点在し、一方で、その生活圏となる山村部はほとんど放置にちかい、といった感じで、惨憺たる結果になってしまうと思います。