"能登半島地震で200棟以上が焼けた石川県輪島市の「輪島朝市」。観光名所の朝市通りには、国の重要無形文化財・輪島塗の製造・販売店も軒を連ねていた。
そのひとつ、「小西庄五郎漆器店」の漆器売り場で、小西泰輔さん(73)が肩を落とした。建物は焼け残ったものの、1階部分は焼き尽くされ、見渡す限り白と黒の世界になっていた。売り場には美しい箸や重箱、茶道具などが並んでいたという。
「2階は、けっこう残っているんですよ」。小西さんの後について階段を上った。すすがこびりついた重い扉を開けると、床には一面ショーウィンドーのガラスが割れ落ちていた。火の手は回らなかったが、地震の衝撃で棚から落ちて割れた漆器もあった。「これから絵付けをして、夏ごろに納品する予定だったのですが…」"
「廃業する人出ても仕方ない」焼けた輪島塗店、売り場は白黒の世界に [能登半島地震] [石川県]:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASS167TZCS16UQIP030.html