大分市で教員限定の会合が開かれ、そこで、ある情報通信技術(ICT)の活用例が報告された。
内容は、公立中学で実施された生徒会の選挙に、授業などで使う「教育支援アプリ」を利用して投票や集計をした、というもの。出席していたある公立中学の教員は、詳細な報告を聞いて耳を疑った。
このアプリを使えば、それぞれの候補者にどの生徒が投票したかが全て分かるというのだ。学校の生徒会選挙は単なる人気投票ではない。専門家も「本物の民主主義を学ぶ場で、主権者教育の一環」と指摘する。それなのに、選挙の基本中の基本と言える「投票の秘密」が守られていない。しかも、同じことをしている学校は、ほかにもあるという。
この教員は驚きを隠せなかった。複数の学校で実施されているから、だけではない。「投票の秘密を守らないことについて、誰もその場で異議を唱えなかったことにも違和感があった」。教育現場で何が起きているのか。
「全校生徒の投票先、実は〝筒抜け〟になってます」生徒会選挙で驚きの事実 「投票の秘密」の侵害、教育デジタル化が招く | 47NEWS https://nordot.app/1110438981927387731