災害時のTwitter利用を見切った理由のひとつに、「千羽鶴送るな」炎上が毎回行われていたことも理由でした。
被災地に支援物資と一緒に大量の千羽鶴が送られてきて困っているという証言はどこにも見当たらないにもかかわらず、送られて困ったという話がいつまでもでまわって、災害関係の信頼性が高いと思われる情報を発する人たちもそれを延々と繰り返していて、こんなに信頼性の低く、コスパの悪いメディを使うものではないな、と思ったこともあります。
千羽鶴は、一部に実際に送られて困ったところもあったのかもしれませんが、私がお邪魔した福島のいくつかの仮設住宅では、大切に飾っていて、「みなさんのきもちがありがたくてねぇ」とうれしそうに紹介してくれた仮設住宅自治会の人もいましたし、ある避難区域では、避難指示解除した自分の地域の共同施設のまでわざわざ仮設住宅から持って帰っていました。
それに対して、千羽鶴を送られて困ったという実際の証言は、どれだけネットを探しあさってもほとんど出てこなくて(広島の原爆慰霊碑が送られてくる千羽鶴が保管に困っている、という話はありました)、あれも取材ヘリが救助を妨害すると同じ類のネット伝説だと思います。