主に鎌田華乃子著「コミュニティ・オーガナイジング」を手元にスレッドを繋げていきたいと思います。とてもわかりやすくていい本です。
コミュニティ・オーガナイジング5つのステップ
1パブリック・ナラティブ
2関係構築
3チーム構築
4戦略づくり
5アクション
ざっくり言うと、
1は、まだ一見共通点ゼロの相手にアプローチをする段階です。
「わたし」に共感してもらう→共通する価値観や経験をシェアし、みんなに一体感を持ってもらう→最後に、行動を呼びかける。すごく、段取りです。
でも、ちゃんとやり方があるのであせらず、落ち着いて進めましょう。
2は、1で「一緒に行動したい」と思ってもらえた数人のメンバーと、強い関係を結ぶ段階。この数人は精鋭です。たとえば同じ問題の当事者同士である、ぐらいの近さです。でもこの数人に入れなくても大丈夫。
3は、2で得た相手の価値観をさらに整理し、より深く知り合います。そしてどんなチームにしていきたいか、そのために必要な自治ルールはなにか、だれにどんな役割をお願いするのか。すごく、深い話をします。その上に、チーム名とテーマ曲を決めます。
4は、みんなで話し合って
「私たちは(誰)をオーガナイズして、
(大きな目的)のために、
(変革の仮説)をすることで、
(いつまでに)
(戦略的ゴール)を達成します。」
を埋めていく段階です。
ワォ、いよいよ本格的。
「変革の仮説」というのは、
「社会問題をこうしたら解決できる」という、会社でいう事業計画、方向性に当たるものです。
「何をしたら、いくらくらい利益が出るか?」の見通しがついていなかったら、その会社はつぶれてしまいますよね。
アメリカの社会運動、NPO、社会起業家がもっとも重視しているといっても過言ではないものです。
そしてやっぱり、会社と同じように、事業計画を見直さなければならないことがアクションをやってみて分かることも、それはいっぱいあります。行動して、見直して、どんどんよくしていきましょう。
やりたくなる、楽しいアクションにする工夫も、盛り上げる上では欠かせません。
5では、4をもとにいよいよたくさんの人を集め、その人たちと行動し、効果を測定します。
人を集めるときは、チームメンバーそれぞれが数人のグループをつくり、集めた数人がまた数人を集める、これをくり返して広げていきます。こうすると、それぞれに活躍できる場を用意できます。
5の段階でチームメンバーたちはリーダーシップを育んでいきます。これは、最初からうまくいくわけではありません。むしろ失敗しながら育んでいくもの。なので、1回目で完璧にしなければ、とちぢこまり過ぎずに。