この建設途上のリングをよく見ると、
《世界最大級の木製リングをつくっています》
という垂れ幕が現場で一際目立つ。
こう「宣伝」に使っているのは、リングの3分の1を博覧会協会から受注している「大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体」と設計担当の安井建築設計事務所だ。垂れ幕には、これらのロゴや社名が入っている。
現代ビジネスが11月20日ころに取材した時点では存在しなかった垂れ幕だから、それ以降に設置されたものだとわかる。
現場でリングの建設に携わっている作業員に話を聞いた。
「たぶん12月入ってすぐくらいでしょうか。突然、万博会場、南西側に建設中のリングに垂れ幕が掲げられました。なぜ、ゼネコンがアピールするようなことをするのか不思議でした。
私は東京スカイツリーの建築現場にもいました。あれも、大林組が受注して完成させましたが、建設中、大林組の現場事務所に看板と会社の旗はありましたが、PRするような垂れ幕なんてなかったはず。
これまで数多くの現場で仕事をしていますが、ゼネコンは黒子なので、垂れ幕でPRなんてしないものと思っていましたが…