そして今回試験飛行が行われた「空飛ぶクルマ」についても、暗雲が立ちこめている。参入している航空関係者はこう語る。
「報道されていた機体を見ましたが、機体番号が《JX》となっていた。これは型式証明がまだ取得されていないことを意味する。型式証明とは航空機が飛行するための設計や構造など、安全性の基準が満たされているかどうかの証明書ですが、これがないと商用運航は認められない。万博まであと1年半ほどでしょう。それまでに空飛ぶ車の型式証明取得は厳しいのではないか」
吉村知事は「空飛ぶクルマが万博の上空をクルクルと回る」と大風呂敷を広げる。しかし試験飛行のニュースを見るとクルマなのに車輪がなく、ヘリコプターと変わりがない外観。SNSでも《車輪がない》と突っ込まれている。目玉の実現には大きな壁が立ちはだかっているのだ…