松野官房長官、西村経産相、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら安倍派幹部「5人衆」は、パー券売り上げのキックバックの疑いが報じられた際、「事実関係を慎重に調査・確認をして、適切に対応していく」「与えられた職責を全うしたい」と判で押したような発言だった。地位に汲々としていると見えなくもなかった。だが、そんな中で“先手”を打って自ら辞意を表明したのが萩生田氏だ。14日、政調会長の辞表を提出するが、「私の責任も(交代する4閣僚と)同等またはそれ以上にある。出処進退は自分で決めたい」と11日に発言したことが、安倍派内での評価を高めているという。
「岸田首相に対して辞表を叩きつけた。更迭させないという強い意思表示だろう。今回のことを受け、安倍派内では『やっぱり集団指導体制じゃダメだ』という声も出てきている。来年の総裁選に向け、派閥会長を決めるべきという動きになっていくのではないか。萩生田さんはシタタカに計算している…