映画の感想ですけれど、監督が永遠のゼロを撮った人だそうで、かなり身構えて観に行ったのですけど、ゴジラ映画というよりは戦争映画の趣もあり、その中で戦争の美化っぽいシーン満載だったらどうしようと心配してましたが思ったほどではなかったです。
先週来たお客さんが大のゴジラファンで映画館やネット上で見れるものは殆ど見たらしいのだけど、昔の他の怪獣と対決するような映画以外はゴジラの映画と言ってもゴジラは脇役だ、みたいなことを力説していた。特にシンゴジラとこのマイナスワンはゴジラを巡って人の感情が交錯するヒューマンドラマだ!と熱く語っていて、この自分の息子と言ってもいいくらいのラテンのお客さんに解説してもらったことがなるほどなぁと腑に落ちた。
シンゴジラ見た時もあの政府の人達が早口でゴジラ対策語ってるシーンなど一体こちらの人達は政治的背景も違うしあの多くのセリフを短い字幕で追ってどこまで理解できるのだろう?と首傾げたけど、隣に座ってたアメリカ人のお客さんに感想聞いてみたら、面白かった!と言っていたし、このマイナスワンも思ったよりも海外の評判は高いかもしれない。
ゴジラの登場シーンや銀座破壊しているところはやっぱり圧巻でした。
下の娘と観に行ったのだけど、主人公のsurvivors guiltに苦しむ様子などしっかりみてた様子だった。映画が終わって「あれは実際に戦地から帰還した人が観たらちょっと心が辛くなるだろうね」と話しながら帰った。そのくらい重いものがあったし、主人公以外の戦地から戻った人や戦時中軍部の中に居た人達の発言も内容も「お国のために命捧げよ」的なものよりも逆のメッセージの方があちこちにあるのは良かったと思う。
いくつかう〜ん、、、と思うシーンはあったし、観てて一番不快だったのは「生きてよく帰って来れたな(どのツラ下げて、の方)」「オマエがちゃんと国を守ってればこんなことには」というとてもネガティブな