面接の話を持ち出したのは、フロイトの頃と違って、今の面接の仕方は治療者もまた全体の関係性の中にある(安全な上から無知な人間に教え諭す位置で安穏としていられない)という見方をすることを伝えたかったからです。あなたもまた傍観者ではいられない。
「学問」で「偉い人」からものを習って下界を見下ろして何かを理解したつもりになっている人は、地べたを這いずり回って生きている下界の人間のこのような「知性」は何の価値もないものとしか映らないのかも知れませんが。
私の目には、そんなことへの想像力さえないのだとしたらそんな「学問」の方がよほどただの「勉強」に過ぎないようにしか映りません。
あなたに悪気があるとは私はまったくおもっていませんが、私の言葉はあなたに微塵も届いていないとは思っています。