ですが、それは本当に一朝一夕になされるようなものではない。何故なら日本人は個人主義を嫌い、皆んなが仲良く場の空気を乱さない状態を皆で維持するのが一番大事だという倫理観を骨の髄まで染み込ませているからです。
私は心からリベラリズムを欲しています。喉から手が出るほどです。しかしそれは一朝一夕には成されないこともよく知っている。何故なら彼らにもまたそれぞれの信念や理想や願いや人権があるからです。
「西洋かぶれの(あえて書きます)」あなたに上から「そんなのはもう古いんですよ。今はこういう考えが最先端です」と言われても、私に必要なのはリベラリズムです。個人主義です。それが全然手に入らない場所で喘いでいるので。
ジュディス・バトラーですが、そんなわけで、この文脈で彼女の言葉を見せられても、それをまた白人に言われて私たちがありがたがって拝聴しないといけないんだろうか?それって、昔、白人が私たちにリベラリズムを説いて聞かせたのと同じ構図ではないのか?と思えてしまいます。