私が言っているのは、私の中にはそれらの核のところに個人主義とリベラリズムがあるということです。
自分がいて、自分とは違う他者がいて、そのどちらも同じような存在であるという認識は、人間の精神発達上ものすごく大事なもので、その理解というハードルを超えられないで大人をやっている人は(分かったふりをしているけれど)皆んなが思っているよりもとても多いです。
差別主義者は、そのような他者の存在を許せないので、人間関係を上下で見ます。そしてもし自分と同じ立場の人間がいるなら、ホモソーシャルな、自他の未分化な、お団子みたいにくっついた関係の中でその不快感を取り除く努力をします。要は幼稚で自他未分化な心の状態の人は差別に繋がりやすい。
私の目から見ると、それらはすべて繋がっている問題なんです。個人主義もリベラリズムも民主主義も、その発達段階を越えられない人には豚に真珠になりますが、それはいわゆる学力やIQ的な能力とは関係ないと思います。
そして、10歳、それでは私はもうそんなところはとうにクリアしてるよって話でもなくて、人間って、そこら辺は行ったり来たり、しているので、互いに揉み合いながら、なんとなく全体で維持していくしかないんだと私は思っています。