外からの押し付けが良くないというのはあるレベルではわかりますが、しかし下手をすればそれは「日本国憲法は押し付けられた憲法だ」論に繋がりますよね。
それが夢みがちな理想論だったとしても、私はその理想を求めます。ただ私が言っているのは、今の現実との乖離をきちんと直視すべきだということです…それを私たちは全国ずっと怠ってきているし、その否認自体がとても日本的な対処の仕方だとは思います。
私は子どもの頃からその矛盾が問題にならないことがとても不思議でした。
私が言っているのは、つまりそのような不都合な葛藤の存在が現実にあることに目を向けるべきだということです。
それに対してあなたが言っているのも、あなたのいう夢みがちなリベラリストが入っていることも、理想を直ぐに実現するか、現状をそのまま受け入れるかの違いがあっても、どちらも葛藤的な現実を無くすのが良いことであるかのように言っている点で、私に言わせれば、安直で非現実的。そして葛藤の中にある問題は何も解決されない。
繰り返しますが私は二つの相反する認め合えない力のバランスに耐える社会というのが民主主義であり成熟した社会だと考えます。それは葛藤が解決されないまま持続するので不快が続きますが破滅は免れる。