あと一つは、公共図書館の蔵書にはしたものの、地域のトランスコミュニティからの抗議と対話とを経て、本の表紙の内側に、トランスの若者を支援するための資料リストを付す形で提供することになったもの。
On Pride, the library and Irreversible Damage done (The Coast)
https://www.thecoast.ca/arts-music/on-pride-the-library-and-irreversible-damage-done-26558083
図書館側としては、"The Economist"が取上げるなど、公共の場やメディアでこの本が話題になっていることを踏まえて、購入希望が出て、蔵書にすることになったといった経緯を説明するとともに、図書館が、民主主義を構成する、表現の自由や読み、学び、議論する自由に基づいたものであることから、反対がある資料も所蔵するという基本的な考え方を示している。
館長が語る「歴史的に振り返ってみると、検閲は決して歴史の正しい側になったことはありません」といった発言からも、米国における公共図書館の基本理念がよく分かる。
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