ピスタチオ (Pistachio)は、三菱自動車工業が製造・販売していたハッチバック型乗用小型自動車である。
概要
2022年現在で三菱車としては生産台数が歴代最少であり、50台限定と設定されていたが、実際は40台程度しか生産・販売されなかったという。
1999年12月に、50台限定で自治体と公益企業対象車として受注限定販売された。ボディは3ドアハッチバックのみである。
燃費の低減をコンセプトにしたモデルで、当時人気であった軽自動車のミニカ (GF-H42A) の3ドアハッチバックをベースに、排気量1,094ミリリットルの4A31型DOHC16バルブ直列4気筒GDIエンジンを搭載し、アイドリングストップシステムを備えて発表された。変速装置は5速マニュアルトランスミッションのみ設定された。パワーウェイトレシオは9.45kg/PS(ネット値)。
燃費は10・15モードで30.0km/Lと低燃費である。主な装備はエアコン、電動パワーステアリング、パワーウィンドウなど必要最低限であるが、SRSエアバッグを搭載している。タイヤとホイールに関しては軽量化やバネ下重量軽減のため、サイズが135/80R13 (70S) のラジアルタイヤ(H40型系ミニカにも採用グレードあり)、およびENKEI製13インチアルミホイールを採用している。また細かいところでは当時のミニカと異なりマルチリフレクターヘッドランプが標準で装備され(のちにミニカにも順次採用)、リアコンビネーションレンズのターンランプ部分がアンバーからホワイトに変更されている。主要特長
低燃費化技術の導入 ①4A31-GDIエンジンの搭載 ②ASGシステムの採用 ③電動パワーステアリングの導入
内装・外観のリフレッシュ化 ①専用ボディカラーの採用 ②専用フロントバンパーの装着 ③フロントエンドガーニッシュ及びサイドエアダムの装着 ④専用シート生地の採用
車両軽量化 ①フロント及びリヤサスペンション構成部品の軽量化 ②新デザインの軽量アルミホイールを装着 ③ウインドガラスの板厚低減 ④ボンネットフードのアルミ化 ⑤リヤシートのシートバックパネルをアルミ化…