薬不足、解消めど立たず せき止め・糖尿病薬…処方できぬ例も:朝日新聞デジタル https://asahi.com/articles/DA3S15809400.html
長野県上田市のイイジマ薬局の薬剤師飯島裕也さんは、「抗生物質や糖尿病薬、高血圧治療薬なども入手困難になっている。薬不足が解消する見込みはなく、むしろ広がっている」と話す。
全国保険医団体連合会(保団連)は11月上旬、記者会見を開き、医師らが「処方の変更により患者の健康をおびやかす事態になっている」などと訴えた。在庫がなく、市販薬を患者に買ってもらったり、成人用の錠剤を砕いて小児に処方したりすることもあるという。
医療費削減のため国は後発薬への切り替えを進め、09年に36%だった後発薬の割合は23年には80%を超えた。一方で薬価改定のたびに価格は下がり、企業には利益がほとんどない不採算品が増えている。不足する多くの薬は価格の低い後発薬で、増産しても収益につながりにくい。