あえて「反日」という言葉を使うが、反日行為を長年にわたって続けてきた旧統一教会と最も深く関与していた政治家は安倍元首相である。ならば安倍元首相のやってきたことは「反日」以外の何物でもあるまい。それなのに、日頃は「反日」行為に手厳しい右派から非難の声は聞こえてこない。
なぜ右派は安倍元首相を非難しないのか不可解に思っていたのだが、ここで安倍氏と教団との関係を非難することは、左派やリベラル層と同じことをすることになる。「奴らと一緒に声をあげるのだけは受け入れられない」というのが、どうやら右派の本音らしい。
そうだとするならば、右派の行動原理は、何らかの思想にあるわけではない。行きつくところ、右派の目的は「左派への嫌がらせ」ということになる。
思想としての「右翼」は、事実上、日本にはもう存在しなくなってしまったのかもしれない。