"サイードさんは、10月29日、ベルリン中心部の公園で仲間たちと停戦を求める集会の開催を初めて呼びかけました。ドイツでは当局がパレスチナ寄りの集会を反ユダヤ主義の扇動やハマスの賛美につながるなどと判断して中止を命じるケースが相次いでいました。
サイードさんは事前に警察に何度も説明に赴くなどして開催にこぎ着けることができました。しかし、当日の集会には警察官が何人もいて、参加者のプラカードに反イスラエル的な主張が書かれていないかなど、細かくチェックしていました。
サイードさんは、現状についてこう不満を語りましたー。
「ドイツにおいては、ホロコーストの責任を忘れてはならないし、反ユダヤ主義をどんなかたちであっても許してはいけないと思います。ただ、いまの問題は、ドイツ政府や政治家が『反ユダヤ主義』と『イスラエル批判』を混同し、声を上げないことです。民主主義国家として戦争犯罪を非難し、少なくとも停戦を求める責務があるはずです」"
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/12/01/36216.html