過去の売価を基準とする賠償は、価格が上昇基調や変動局面にある時には、適切に損失額を評価するのが難しく、このことは、福島のこれまでの賠償でも問題になっていました。
また、過去を基準とするために、業者が自力でがんばればがんばるほど、「損をする」構造になり、そこも大きな問題となっていました。
自力で努力し、売り上げがあがると、賠償が打ち切られるので、「がんばっただけ損」メカニズムが働くのです。
あと、東電が「適切に対応する」という時は、聞くだけ聞くけど、交渉が数年単位で長引くだけで、支払い基準は1ミリも譲らない、ということなので、フラグが立った感があります。
「前年実績の採用が適さない事情がある場合は、その理由を聞き、適切に対応する」
処理水禁輸 ホタテ賠償交渉進まず 東電「前年との差額」 青森県内業者「高値の今年基準に」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d37863fce2ffce55646fe6035c925dc8cdfd616c?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20231116&ctg=loc&bt=tw_up