米政府が Amazonを独禁法違反で訴えている。
1つはBuy Boxと呼ばれるお馴染みのBuy now、Add to cart、今から1時間以内に購入すると同日配達/送料無料という機能。マーケットプレイスに出店する販売店はAmazon以外のサイトに出店する場合、Amazonのように最速で配達できない事が多いために割引率をAmazonよりも多くする事が良くある。Amazonがそれを見つけた場合、Amazonは即Buy Box機能をAmazon上のその販売店の商品から削除して、購入する側はクリックする場所が分からなくなる。結果、販売量は一気にゼロ近くに落ちることになり、収入の多くをAmazonに頼る販売側は他の販売網を自ら切る決断を迫られる。
2つ目はプライムの最速配達。
全米各地に倉庫を持ち注文が入って即配達準備を始めドライバーをあれだけ多く抱える企業は他にない。
他の企業がサプライチェーンを最初から構築するには差が開きすぎていて太刀打ちできる術はない。
(他の記事で読んだ事があるけど、Amazonはサイト上で誰がどの商品をどれだけの頻度で見るか、カートやsave for laterに入れる商品と削除/購入までの時間など全てのデータを収集して、購入する可能性の高い商品はその商品に興味を示した人に最寄の倉庫に送っておくそうだ)
弁護団はカスタマーファーストで何が悪い、一体いくらつぎ込んでサプライチェーンを確立したと思っているんだ、購入側はとても満足しているではないか、と言う。
政府もAmazon以前の世界以前に戻そうとは思っておらず、どういう展開になるのか注目。
https://podcasts.apple.com/us/podcast/the-daily/id1200361736?i=1000629885202