メイン州での銃乱射事件は国内で今年最悪の死傷者を出したと共に今年最も防ぐ事が可能であった事件となった。
犯人の今までの精神的不安定さとそれに伴う実際の行動は家族だけでなく地元の警察や犯人が20年以上勤めていた軍も知るところであった。
全米にはRed flag lawという法律を持つ州がある。特定の個人が他人に危害を与える恐れがあるときは裁判所に申し立てをして認められればこの個人が所有する武器を没収出来る法律だ。
事件の起きたメイン州は民主党勢力が強い州である一方ハンティング文化が根強い州でもあり銃規制は州独特になっていてYellow flag lawを持つ。Yellowの方は裁判所に申し立てする前に専門家の精神鑑定が必要となり、今回は犯人が2週間の軍のメンタルヘルス施設に入院したにもかかわらずYellow flag lawを誰も適応しなかった。
犯人は今年に入り親戚の家にあった自分の家族の銃器を再び自分の家に集め出し、幻想や虚言を繰り返すようになり、更なる銃を購入し、大量殺人をする計画を同僚に話しそういう考えを捨てるよう説得する同僚を殴り、地元のシェリフは家まで行ったが家の中にいる気配はあるものの武装している恐れがあることから撤退し、その後誰もアクションを取らず事件は起きた。
法律があっても使わなければ意味はない。
州の民主党議員の1人は今まで銃規制に否定的であった事をとても感情的に州民に詫びて今後ARなどの規制に取り組みたいと言った。
最低限、こういう人が1人でも増えてくれないと無惨に命を奪われた人達と家族が報われることは無い。
自分の庭が血に染まるまで、内乱が続くわけでもないのに人口よりも銃の方が多いこの国の異常さに気付かない人達が多すぎる。
銃規制に反対する人達は銃乱射事件はメンタルヘルスのせいだという。私はそうは思わない。
目の前に銃があり誰でも手軽に買えるからだ。
メンタルヘルスの問題は無くなるものではないけれど銃の存在は無くすことが出来る。どちらも減らす努力を最大限にする必要があるのは当然だけど銃を無くした方がどう考えてもこういう事件を減らすことに最も早く辿り着く。
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