個人的な考え、と断った上で、東電の実施計画違反の可能性があるとのことです。
私は、ルールを守らなかった、ということよりも、これだけ高線量の被曝のリスクがある作業だ、ということを作業員が十分に認識できていなかったのではないか、ということの方が気にかかります。
もしそうだとすると、放射線安全文化が、まったく現場で共有されていないということで、そこでルールを厳格化しても、形式主義的な負担が増すばかりで、現場の安全管理の質はかえって落ちるのでは、とさえ思います。
福島第一原発 作業員に廃液で規制委 管理の問題など指摘相次ぐ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231101/k10014244231000.html
「原子力規制委員会の山中伸介委員長は「個人的な見解だが、東京電力の実施計画違反ではないかと思っている。報告を待たないといけないが、下請け会社の作業員の作業中に生じたことでも、東京電力自身が実施計画をきっちり守るという管理のありようが不十分だったと思っている」と述べ、廃炉作業のルールや安全対策を盛り込んだ実施計画に違反があったという認識を示しました。」