朝日にイスラエルのガザ空爆について国際法の解説が載っていました。無料で読めるようにしました。
<考論>報復空爆、法の範囲超えるおそれ ガザ難民キャンプ空爆 早大法学学術院・萬歳寛之教授
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15782428.html?ptoken=01HE6EAG9NN31H6WSGXH23WMX7
「これまでのイスラエルの行動は、自国を守る権利を認め、人質を救出するためとの文脈で総合的に勘案したとしても、許される国際法上の範囲を超えている可能性が高い。」
イスラエルの自衛権を盾にして、テロリストが潜んでいるとの理由で民間施設を無差別に爆撃する理屈が認められるなら、アメリカがヴェトナムで行って強い批判を浴びたような、ゲリラが潜んでいるとの理由で、民家を焼き討ちにし、民間人を虐殺することが、今後の紛争ではふたたび常態化することになります。
ウクライナでも同じ理屈が成立します。
深刻なのは、ネタニヤフを含め、イスラエルの政治指導部は、ガザを広島・長崎やドレスデンのような焼け野原にする、と述べたと伝えるように、おおもとの国際法をまったく顧慮していないように見えることです。
これを諌められない欧米諸国は、今後、同様のことが起きてもなにも言えなくなります。