戸籍の性別変更の要件が減っても、診断書を求められる限り変更は少なくとも容易ではないですよね。医師によるかもしれないけれど、私が診断書を出してもらったところでは、一通出すのに10万円前後かかったし、そもそもかなり長いこと通院していました。セカンドオピニオンの医師からの診断書もいるし(現状の要件を満たす場合は手術証明書や生殖腺がないことを確認した泌尿器科や婦人科の診断書も)、それらをもとに裁判してもらって、ようやく変更が認められる。
「要件さえ満たしたら役所で書類に記入したらすぐに変更できる」みたいなイメージのひとがけっこういる気がするけど、実際は要件を満たしていてもお金も時間もかかります。いろいろ不安になるから、「裁判の日は念のため説得力を増すようパス度の高い格好で」みたいな話も見かけたりしました。