ガザにも、西岸にも仕事はあまりない。イスラエルでの労働許可は出にくかったり、不当な課税があったりする。
結果として、多くのパレスチナ人が不法入国して、取り締まりにおびえながら低賃金で働く。そしてイスラエル企業がそれを利用する。
「職業安定所を介さずにイスラエル国内で就労した場合、不法労働かつ労働組合の保護を受けていない労働者であるために雇用側は支払い賃金を低く設定することができる。被雇用者のパレスチナ人にとっては、就労許可発行のわずらわしい手続きを回避できる上に、上記にあげた税の支払い無しに満額を受け取ることができるため、結果としてより多くの収入を得ることができた。このため、この非正規の「奴隷市場」(slave markets)
で職を探すパレスチナ人が少なくなかった」
http://www.kiss.c.u-tokyo.ac.jp/docs/kss/vol23/vol2303suzuki.pdf