今回も、戦場のかなりひどい画像や映像が出回っているようですが、もはやそうした映像がでまわることは避けられない時代とはいえ、それを積極的に政治勢力や報道機関が拡散することは、自然発生的な投稿とは大きく意味が違うと思います。
そもそもソーシャルメディアに投稿できるのは、電気があり、回線がとおり、撮影し・投稿する能力と意志があるといった一定の条件を満たしている場合で、現地の状況をもれなく反映していることはないと考えられます。
そのため、部分がクローズアップされ、全体像が見えにくくなる、視野の偏りが強調されることも多いように思います。
そうした情報が広がる場合、情報を受け取る側の状況認識も偏ったものとなり、そのことが現実の支援の偏りをうみ大きな問題となることは、東日本大震災でも大きな問題となりました。
また、政治的な意図によって選択的に情報を拡散するのは、もはやソーシャルメディアの常識となりつつあります。
そのようななか、衝撃的な映像などを拡散している報道機関の人はかなり不用意なのでは、と思いますし、これを拡散する政治勢力は、明確な政治的意図があるとみなすべきだろうと思います。