FTI コンサルティング(英:FTI Consulting) はアメリカ合衆国のワシントンDCに本社を置くビジネスアドバイザリーファーム。FTIは世界有数の金融コンサルティングファームの1つであり、最高峰のグローバル経営コンサルティングファームの1つとしてランク付けされている。
組織は「コーポレート・ファイナンスおよびリストラクチャリング」「経済コンサルティング」「フォレンジックおよび訴訟コンサルティング」「ストラテジックコミュニケーション」「テクノロジー」の5つのセグメントで構成される。同社は1982年にForensic Technologies International Ltdとして設立され、現在は27か国を拠点に展開。全世界で5,700人以上のスタッフを有する。
同社はリーマンブラザーズやゼネラルモーターズの経営破綻、バーナード・L・マドフの詐欺事件調査、ブッシュ対ゴア事件、およびメジャーリーグ野球のステロイド調査に関与。
2019年にはフォーチュン誌が発表したフォーチュン1000企業に選ばれたほか、Law Business Research社の「Who’s Who Legal」にて「Consulting Firm of the Year」を獲得した。
沿革
1982年、2人のエンジニア、Joseph ReynoldsとDaniel LuczakによってForensic Technologies Internationalが設立され、訴訟時の専門家証言や、陪審員に対して複雑な技術的問題を論証する視覚的なプレゼンテーションを提供した。1996年5月、同社は株式公開で1株8.50ドルで上場を果たし、1,110万ドルを調達。訴訟支援サービス会社として最初に上場した企業の1つであった。
1998年、Forensic Technologies InternationalはFTIコンサルティングとしてブランドを変更。1999年にニューヨーク証券取引所でFCNとして取引を開始した。
FTIコンサルティングは2002年、破産、事業再生、事業再編サービスで米国最大のプロバイダーであったPricewaterhouseCoopers(PwC)の米国ビジネスリカバリーサービス部門(BRS)を2億5,000万ドルで買収。翌2003年にはKPMGの紛争解決サービス部門を買収。同年にシカゴを拠点とするCompass Lexeconを買収し、その社名を維持したまま子会社化した。
2006年、ロンドンを拠点とするコミュニケーションコンサルティングファームFinancial…