英内相、「難民条約」は時代遅れと 国連は「命救うことに変わりない」と反論
配信 2023年9月27日 17:28更新 2023年9月27日 17:31
BBC News
https://www.bbc.com/japanese/66932778.amp
“貧困問題を抱える女性や少女のための慈善団体「アクション・エイドUK」は、当該発言は「男女平等と人権に対する直接的な侮辱」だとしている。”
“人権団体アムネスティ・インターナショナルUKのサシャ・デシュムク最高経営責任者は、「難民条約は国際的な法体系の礎であり、我々は同条約に対するこの攻撃を、冷笑主義と外国人嫌悪の表れであると非難する必要がある」と述べた。”
“英最大野党・労働党は、ブラヴァマン氏が「おおげさに振舞っており」、ゲイと女性を「スケープゴート」として利用していると述べた。
身内の与党・保守党からも、反発があがっている。長年、ロンドン議会議員を務め、保守党のLGBT+(性的少数者)グループのパトロンでもあるアンドリュー・ボフ氏は、「ひどく滞っている亡命申請」から目をそらすために「犬笛」(賛同を得たい特定の集団にしかわからないメッセージ)と「被害者避難」を使っているとして、ブラヴァマン氏を非難した。
ある保守党議員は名前を伏せることを条件に、ブラヴァマン氏の講演は「ひどい」ものだったとBBCに語った。また、首相がブラヴァマン氏を「排除」しない限り、「首相の印象が悪くなる」危険性があるとした。
首相官邸は、ブラヴァマン氏が講演を行うことを承認していたという。
ほかの保守党メンバーは、ブラヴァマン氏を支持する姿勢を見せている。
下院内務委員会のティム・ロートン氏(保守党)は、ブラヴァマン氏の主張には「一理ある」と述べた。
「イギリスは、全世界から来る人のための難民キャンプにはなれない。だからこそ、2020年代にこれらの国際協定がどのように機能するかを、正確に検討する必要がある」と、ロートン氏はBBCに語った。”