笹川平和財団の記事を見ていて、もうひとつ驚いたのは、太平洋諸島フォーラムの声明の抄訳へのコメント。
冷静さと合理性を欠いている、と見下して切り捨てる論調ですが、ここで使われているロジックは、抄訳を読む限り、現在の環境問題では広く前提とされつつある、環境正義のロジックに基づいているように見受けられます。
https://www.spf.org/pacific-islands/breaking_news/20230626-1.html
この論理は非合理的なものではなく、社会の公平性を念頭においたときには、当然起こりうるべき反応であり、これに対して適切に説明できなければ、国際的な理解を得ることは難しくなりつつある、という国際状況じたいを認識できていないのだろうと思いますが。