学校では「主権者教育」とか言って選管の出前授業や模擬投票をやってるみたいだけど、個人的にはそんなものを「主権者教育」と呼ぶことに強い違和感がある。
「主権」には「①領土及び国民に対する支配権」「②国の独立性」「③国の意思の最高・最終の決定権」と三つの概念があり、「主権者」とは「③国の意思の最高・最終の決定権」を持つ者のこと。そして、憲法12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」と書いてあるわけだから、「国の意思の最高・最終の決定権を持つ者」として憲法が保障する権利を保持するための「不断の努力」の方法を教えることが本当の「主権者教育」なのではなかろうか?
そう考えると、今回の愛知大学の学生や「日本中学生新聞」の中学生は本当の意味での「主権者としての責務」を果たしているし、彼らを忌避する教職員を始めとした「大人」たちにこそ「主権者教育」が必要と言わざるを得ない。
「夢洲カジノは止められる」…中学生がたった一人で立ち上げた『日本中学生新聞』その大人顔負けの中身
https://friday.kodansha.co.jp/article/331461
憲法第12条の条文をわかりやすく説明|不断の努力とは?基本的人権と公共の福祉の関係性
https://say-g.com/article-12-of-the-constitution-5662