渡米して16年経つのか。
最初は本当に2、3年のつもりだった。車社会も文化のない米国郊外の暮らしにも全く魅力を感じでいなかった。
別に当時の東京での勤労子育て生活が特に良かった訳でもないけれど、こちらから日本を見ていると、気候変動、最低賃金、黒人差別の問題、女性への性加害など、「口にしても誰も聞いてくれない」状況がどんどん変化し、各業界の組合もストを打つようになるなど、黙殺されていた集団からリーダーが台頭しているのに対し、日本の歩みがあまりに遅いなあと感じる。
いつの間にか米国生活のデメリットより、日本社会にもう長くは住めないなあという落胆が上回るようになってしまった。
日本人が極端な変化を望まない気質なのは仕方がないとして、生活に不満があっても大半が無関心なのか無気力なのか、対岸から見ていてもどかしい。