日本社会の、ポストが上に行けば行くほど、仕事をできない人間が幅を効かせている問題。
たんに仕事ができないだけでなく、実際に仕事を「しない」ので、手を動かす必要のある、書類作成や各方面への連絡手配・調整なども、まるっきり役にたたないわけで、ほんとに椅子を温めてハンコを押すためだけにいる、という人が多いわけですが。
以前から薄々と感じていて、最近確信したのは、少なくともフランスでは、ポストが上に行けば行くほど仕事ができるし、手も動かす、頭も動かす、体も動かす(ことが一般的)、ということでした。
日本なら秘書に丸投げというところの細々とした連絡をメールで、相当上のポストにいる人が送ってきてくれて、しかも的確。
会議のときには、こういう仕事のできる人たちが集まって、内容を話して進めていくので、ポンポンと話が決まるし、資料を部下に揃えさせる必要もない(上の人の方がよく知っている)。
国際交渉の時に、こういう人と、日本人のふんぞりかえってるだけで仕事のできない(血筋とやらはいいらしい)高齢男性と話をするわけだから、日本が凋落していく大きな原因のひとつだと思いました。