>例えば失恋したとき、まず失恋ソングにどっぷりはまって、そのあと少し明るい曲を聴いて、最後にすごく明るい曲を聴く。立ち直っていく段階にあわせて、それぞれ必要なものがあると思うんです。なのに、倒れたままの人に向けられる言葉は、「突然立ち上がれ」ばっかりです。
なんだか、二者択一を迫られるんですよね。起き上がれるんなら、起き上がる方がいい。それは大前提ですが、起き上がれないことがある。本当は絶望と希望の間にも色んな段階があって、グレーゾーンで耐え忍んでいる人もいっぱいいる。そのグラデーションを無視する風潮が、いまはすごく強いなと思います。
「病気のおかげで」は本当? 「立ち直りの物語」を求める心理の正体:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR9G3FGPR96UCVL00B.html