処理水放出で廃炉が前進? 原子力学会委員長があり得ないと語る理由:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR992VT8R97ULBH006.html
今回、海外の原子力関係者にアメリカでの核関連施設サイトクリーンナップの事例も聞いたけれど、アメリカでは3つのサイトで完全クリーンナップ(いわゆる更地)を行ったそうだけれど、出てきた廃棄物の処理が膨大になって、それが大変だったとのこと。
その経験からしても、福島第一の廃炉処理も、到底30年なんて時間軸で終わらせられるはずがない、とは、関係者は国内外問わず誰でも思っていることでしょう。
このことによって問題になるのは、インタビューのなかでも指摘されていますが、いまの帰還困難区域の解除問題同様、長期ビジョンが建てられず、全体像がないままの場当たり的対策を繰り返すことになって、未来が先細りになる選択肢しか残らなくなる、ということです。
「出てきた廃棄物をどう処分するのか。50年、100年かけて廃炉をするのであれば、地元産業の活用にもつながるかもしれません。ビジョンなしに単に作業しているだけでは、場当たり的になっていく気がします」