生徒たちに「センセイの話す言葉はわかりやすい」と言われる。そして「でもセンセイが他の日本人たちと話す言葉は時々しかわからない」とも言う。
そりゃそうだよ。わたしは生徒たちのような中級までの日本語学習者にはレベルに応じてゆっくりとそしてハッキリと話す。口も大きく開いて、言葉がひとつひとつ明瞭に聞こえるようにしている。普段は早口の江戸っ子なんだけどね。
でもそれだけじゃない。わかりやすい語彙と文法を使う。これもレベルに応じて、だ。
ゆっくり話したからといって、熟語などを多用したり謙譲語尊敬語を使いすぎると、相手にわからないことがあるからだ。語尾を濁すのも日本語の特徴だが、これもレベルによっては難しい。